ペーパードリッパー(コーヒードリッパー)

コーヒーの淹れ方には色々な方法がある。
家庭ではコーヒーメーカーやペーパードリップが一般的だと思うが、後片付けが簡単なので僕はペーパードリップで淹れている。

焙煎を始めてから色々調べていると、「コーノ式」という見慣れない言葉が目に付いた。
どうやらペーパードリッパーの種類の一つらしいが、恥ずかしながら全く知らなかった。
身近に入手できるところがなかったので、ネットで探して購入した。
ついでに専用のペーパーと数種類の生豆も買った。

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さて、コーノ式とはいったい何なのか。
ペーパードリッパーで一般的なものに、「メリタ式」と「カリタ式」というのがある。

簡単に言うとメリタ式は、ドリッパーの底に小さな穴が1つあり、カリタ式には3つある。
両方ともスーパーやホームセンター等で入手でき、ペーパーも共通で簡単に手に入る。

これらに対してコーノ式は、底に直径15ミリくらいの比較的大きい穴が1つあり、ドリッパーの形状も他のものと違い円錐形で、ペーパーも専用のものが必要である。
ドリッパー、ペーパー共に入手は比較的困難で、ネット通販で購入するのが手っ取り早い。

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僕は全く知らなかったのだが、コーノ式は結構昔からあり、コーヒーサイフォンを発明した河野氏(サイフォンを発明したのが日本人というのも知らなかった)の息子さんが開発したものらしいのである。

コーヒーの抽出に理想的といわれる「ネルドリップ」を、ペーパー式で簡単に再現できるように考えられたのがコーノ式だということである。

右の写真がコーノ式ドリッパーの底部だが、他の方式と違って専用ペーパーの先端が穴の外に少し出るのが大きな特徴だ。

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これはメリタ式のドリッパーだ。

そもそもペーパードリップは、ドイツのメリタ・ベンツ夫人が発明したもので、それがこのメリタである。
1908年に設立されたメリタは、100年以上経った現在も世界中で愛用されているとのことで、これはなかなか立派である。

写真のものは我が家で長年使っているものだが、いつごろ誰が買ったものか今や不明である。

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メリタの特徴は小さな1つ穴だが、写真のものは「アロマフィルター」といって、通常のものと違い、穴が底部よりも若干上にある。
これにより、抽出前にコーヒーを蒸らし、深くアロマを引き出す効果が得られるとのことである。
もちろん通常の穴のものもあるが、これを買った時はそんなことは知るよしもなく、何も考えずに買ったのであろう。

単なる模様に思ってしまいがちなドリッパーの内側の溝の数や角度なども、綿密に計算されたものとのことである。

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そして問題はこの「カリタ」である。
会社のHPを見てみると、設立は1959年となっているが、会社設立のいわれなどの説明は一切ない。

ネットで検索してみると
メリタ → 田 → カリタ という説と、Cafe Filter
からと言う説があるということは分かったが、それ以上は不明だ。

メリタの方が先にあったことから考えると、日本人が得意な「模倣」から生まれたのではないかと推測されるが、これはあくまでも個人の勝手な考えなので悪しからず。

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さて、写真のようにカリタの穴は3つである。
メリタとカリタは厳密に言うと、穴の数だけでなく内側の溝の形状も違う。

私が持っている本によると、メリタとカリタでは淹れ方も違うらしい。
メリタは、蒸らしの後一気に人数分の湯を注ぎ、カリタは何回かに分けて湯を注ぐとなっている。使用する豆の煎り方も違うと書いてある。

コーノ式は、蒸らしの時点でも全体には湯をかけず、その後も少しずつ湯を注いで、最後の方で注ぐ量を増やすとなっている。

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本には色々講釈が書かれているが、豆の煎り方や淹れ方が違えば、コーヒーの味や濃さが違うのは当然で、同じ豆で同じように淹れれば、大差ないコーヒーが淹れられる。
厳密に言えば穴の数や大きさの違いで、湯が落ちるスピ-ドが違うので微妙な違いがあるのだろうが、素人が分かるレベルではないだろう。
詳しい説明は省くが、どの淹れ方にも共通するおいしく淹れるポイントは、よく蒸らすこと、ペーパーのふちに湯を注がないこと、湯が落ちきらないうちにドリッパーを外すことである。

色々書いたが、生豆や道具を駆使して凝りに凝って僕が淹れたコーヒーよりも、嫁が普通に淹れたコーヒーの方が不思議と美味いことがある。
飲み物や食べ物の味は、その時の気分に大きく左右されるからだろうか。
しかしこのことは嫁には絶対に内緒である。
意地でも「僕が淹れたほうが美味い」と言わねばならない。
でないと、生豆から煎ったり、コーノ式で淹れたりしている僕の努力は何なのか・・・。
ああ、コーヒーっていったい・・・。

※勝手なことを色々書いていますが、ここに書いてある内容は、全て個人の勝手な解釈によるものであり、事実と違う場合も多々あります。

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男の無駄遣い