ALWAYS 三丁目の夕日 情景フィギュア’64

三丁目の夕日’64を観てきた。
2005年の1作目、2007年の続編に続く3作目である。
3Dもあったが、アバターで懲りたので2Dにした。見終わって何日か経ったある日、子供から「フィギュアが売られている」という情報が入った。
ネットで見てみると、確かにあった。
イマイチ僕の趣味にピタッと来なかったが、見てしまったらどうしても我慢が出来なくなってしまった。本家本元よりも楽天の方が安かったので、ポチっと購入。
というわけで今回の無駄遣いは「ALWAYS 三丁目の夕日情景フィギュア’64」である。p2180011 p2180012


大箱の中には8個の小箱が入っている。
1個当たり600~700円の計算になるが、ちょっと高いように思う。フィギュアの内容は、建物5種類と車が3種類で、建物が1/150、車が1/80となっている。p2180013 p2180014


建物は細かいパーツに分かれていて、自分で組み立てたり、シールを貼ったりする必要がある。
後で出てくる「万亀堂」は,パーツをニッパーなどで切り離す必要があり、ちょっとしたプラモ感覚である。
パーツの精度は高いが、少し削ったり、瞬間接着剤で止めたりした方がよい部分もあった。楽しいような、めんどくさいような、複雑な気持ちで組み立た(もう歳やな)。p2180028


まず初めは、やはり「鈴木オート」である(右の写真は広角で撮ったため、右端の柱が歪んで見えるが、現物はまっすぐです)。

これは’64の改装された鈴木オートということだが、映画を観ていても、全く気付かなかった。
写真では分からないが、建物内の階段も再現されている。

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そしてこれが、改装前の鈴木オートである。
上の改装後のものと比べると、玄関やガレージ、ガレージの上に増築された2階部分等に違いがある。「鈴木オート」の大きな看板には、最初から文字が書かれている。
それ以外の古タイヤや工具、ガラクタ等は付属のシールである。また、この改装前の鈴木オートには、小さなダイハツミゼットが付いている。p2180036 p2180038


次に登場するのは、「茶川商店」である。

茶川商店は吉岡秀隆演じる茶川竜之介が、ヒロミ(小雪)、淳之介と暮らす駄菓子屋だ。
’64では、一部が改装され、「居酒屋やまふじ」も兼ねている。

茶川商店に住む人々は、この映画の中で特に重要な役割を持っていて、映画を観ている中で何度も泣かされる。
僕は吉岡秀隆演じる茶川竜之介のキャラクターが特に好きで、詳しくは書かないが、映画の中でその胸中を想うと、涙が止まらなくなってしまった。
芥川賞を目指す、「茶川竜之助」というキャラ設定もいい。

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さて、ここからはあまり印象にない建物なので、さらっといきます。

これは「リハツ カワイ」という散髪屋。
映画の中でも特に印象になく、なぜこれがという感じだ。

これを組み立てるのには結構苦労した。
クルクル回る看板にストライプのシール貼るのだが、するにはがれてくるため、セロテープを小さく切って裏側で止めた。
その看板を土台の穴に固定するときになかなか入らず、削ったところ今度は削りすぎ、瞬間接着剤で固定した。
電柱は最初から穴が甘かったので、これも瞬間接着剤で固定した。

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次も全く印象にない、骨董品屋(?)の「万亀堂」だ。

8つのフィギュアの中で、これだけがパーツを切り離す必要があり、ニッパー等がいる。
細かい部品が多く、老眼ではなかなか組立が困難である。

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完成がこれ。

印象がないので、これといった感動もない。
映画のどこで登場するのか、次に観る機会があれば探してみよう。

このフィギュアのラインナップを最初に見た時から疑問に思っていたのだが、印象が薄い理髪店や骨董品屋があって、なぜに「タバコ屋」がないのか。
タバコ屋というのは、大田キン(もたいまさこ)が経営する小さな店で、映画のなかでは鈴木オート、茶川商店の次に多く登場する建物である。これを外しては絶対にダメだ。何か理由があるのだろうが完全に失敗だ。
タバコ屋が無いなんて、まるで「クリープを入れないコーヒー」である(分かる人だけ分かればいいです(笑))。
※実はセブンイレブンのフィギュアにはタバコ屋が存在します。

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 さて気を取り直して、車の1台目は、鈴木オートの愛車、「ダイハツ ミゼット」だ。 色がイマイチだが、仕方ない。

映画のいろんな場面で登場するが、1作目のラストで、帰省する六子(むつこ=堀北真希が扮する鈴木オートの従業員。ちなみに原作では男性である。)が乗った列車を、鈴木家の3人がミゼットで追いかけるシーンが印象深い。

ミゼットといえば、子供の頃の記憶にはっきりと残っている(ただし、マツダK360という、そっくりな車もあったので、混同している可能性はあるが・・・)。
そこら中を走っていたし、広っぱに放置されたは廃車になったミゼットに乗って遊んだ記憶もある。
なんとも言えない車の匂いも憶えている。

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 2台目は、「トヨタ パブリカ」。
’64の映画の中では、医者の菊池考太郎(森山未來)が乗っていた車だ。
なかなかよく出来ている。映画の中のパブリカは「パブリカ800」らしいが、パブリカで記憶に残っているものといえば、「パブリカ、ワン オ オッ オ~!」というコマーシャルだ。
800は当時35万9千円で発売されていたので、当時の円ドルの為替レート(固定の1ドル=360円)から
「1000ドル出そう。パブリカは君のものだ。」だったそうだが、1000ccのキャッチフレーズは「パブリカ、ワン オ オッ オ~!」だったのである(多分)。p2190004 p2190005


 最後は「トヨペットクラウン」のタクシーである。
映画での登場シーンは覚えていない。
これもまた良い出来だ。ドアには「(個人)沢村タクシー」と書かれていて、後ろのドアの窓ガラスには、初乗り料金を示す「¥100」まで再現されている。トヨペットはトヨタの昔のブランドネームで、当時はこのブランドでクラウンやコロナ、コロナマークⅡを販売していたが、今は販売店の名前として残るのみである(ウィキペディアの受け売りです)。p2190002 p2180035


 完成したフィギュアを並べて、「夕日町三丁目」風にしてみると、なかなかいい感じになりました。

’64というと、僕はまだ小学生にもなっていないので記憶ははっきりしないし、東京と地方の田舎では環境も違いますが、やはり古き良き時代という感じがします。

今のように物質的には決して豊かではなく、生活は質素で、食べ物も結構粗末なものでした。
しかし思い返すと、人間関係も含めて何となく温かく、ほのぼのとして、貧しかったけれど決して悲しいとか苦しいとかいうものではありませんでした。

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 日本人は得たものと引き換えに、大切な何かを失ってしまってしまいました。
溢れかえる物や情報に飲み込まれ、心はといえば殺伐とした乾いた砂漠の中でもがいています。しかし、僕は決して希望を失ってはいません。
「時代は巡る」といいます。
僕の子の、孫の、曾孫の、いや玄孫の時代になるかもしれませんが、形は違えど必ずやまた「よき時代」がやってくると信じています。
そしてその時代が再び「古き良き時代」と呼ばれることがないように祈るばかりです。always
男の無駄遣い